理論の役割

理論ってなに?

こんにちは、京極(@MaKver2)です。

作業療法は哲学で培われた設計図をもとに体系化されたところがあるので、理論がもつ役割は他の領域よりも大きくなりがちです。

理論とは、特定の目的のもとで紡がれたコトバとコトバの関係形式の体系です。

理論はモデル、概念的枠組みなどといった他の名で表されることもありますが、これらは基本的に互換性があるものです。
いずれにおいても、現象を2つ以上の概念によって基礎づけたり、解明したり、説明したりしたものが、理論・モデル・概念的枠組などの名で示したいものだ、という理解でよいでしょう。

理論は複雑な体系になることがほとんどで、関心がない人にとってはおそらくただただ厄介なものに過ぎません。

作業療法は「学」以前に「実践」なのだから、ややこしい理論なんて不要だと言う人もいます。

では、現代作業療法において、理論にはどのような役割があるのでしょうか。

理論の役割

作業療法では、これまで色んな人が理論の役割について明らかにしています。

以下の本は随分古いですけど、理論の役割について、いまだに通じる視点を提供しています。

これによると、理論の役割は、


  • 理論は実践に妥当性を与える
  • 理論は診療報酬を正当化する
  • 理論は専門化の問題を明確にする
  • 理論は集団の成長とその構成員の専門職意識を高める
  • 理論は有能な実践家を育てる
と指摘されています(pp. 10-14)。

これは現代でも通じる極めて真っ当な指摘であり、理論の役割を単純明快に占めています。

理論は研究(理論研究と実証研究)と実践を通して体系化され、絶えず批判的検討にさらされますから、どのような実践が良い実践なのかという問いに答えるツールになりえます。

また、理論は専門職の行動に適切な理由を与え、作業療法が必要な理由を示し、効果が証明された実践を導きますので、診療報酬を妥当なものにする可能性があります。

さらに、理論は専門領域が最も解決を得意とする問題を明確にし、その知識と技術を身につけた専門職を育てることに役立ちます。

理論を難しくて、やっかいな代物に過ぎないと思っちゃっている人は、理論の役割について理解を深めるようにしましょう。

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