方法としての作業療法

こんにちは、京極(@MaKver2)です。

OBP2.0では、作業機能障害(occupational dysfunction)という問題を解決する方法として作業療法を位置づけています。

その意味を理解するには、方法について根っこから理解する必要があります。
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方法って何だろう?

方法 = methodの語源はギリシア後のmethodosです。

これは直接的には道に従うという意味であり、知識を探求する手段という使われ方をもちます。

それが方法 = methodになって、知識を得るための思考の道筋、とか、目的を達成するための手段、などへと意味を拡張させていったわけです。

構造構成主義では「方法の原理」という理路があって、それは①特定の状況のもとで、②何らかの目的を達成する手段、のことを方法と呼びます。

明示的に状況を織りこんだところが特徴的ですが、語源から考えると方法の意味の中心をシンプルに押さえたものであると言えるでしょう。

ちなみに、信念対立解明アプローチには「実践の原理」という考え方があります。

これは、方法に遂行性を与えたものであり、方法は確率的に実行せざるを得ないというものであり、どんな有益そうな方法でもそれが実際に使えるかどうかはやってみなくちゃわからない、という理路になっています。

さて、議論を戻すと、方法とは、目的を達成するための手段である、という点はいずれにおいても共通了解がなりたちます。

目的って何だろう?

では、目的ってなに?

目的は英語でいうとpurpose、その語源はpur(前に) + pose(置く)であり、達成するために前におくものという意味になります。

いったい何を前に置くのか、というと、サクッと言っちゃえば、対応が必要な課題です。

つまり、どーにかしなきゃいけないことを前に置くことによって、達成がドライブされるわけで、目的は解決すべき問題であると解釈できるわけです。

上記で方法は目的を達成するための手段だと書きましたが、目的の意味とあわせると、あらゆる方法は対応が必要な課題を解くために存在している、と言い表せることになるでしょう。

ということは、方法は問題の内実によって規定されることになり、方法を活用するには方法の理解に先立って、問題の理解が重要になってきます。

特に、作業療法のように方法がアイデンティティクライシスを引きおこしているような領域では、それの重要性が増します。

では、作業療法という方法で解ける問題ってなんでしょうか。

作業療法は作業機能障害という問題を解く手段である

結論をいえば、作業療法という方法が得意な課題は作業の問題=作業機能障害です。

作業機能障害の類語には作業遂行上の問題、作業的問題、作業遂行機能障害、作業障害などいろいろありますけど、諸々の理由で作業機能障害が包摂性の高い概念であるため、ぼくはこの用語を推していますが、よーするにこれは作業の問題を表したものになります。

原理的に言うと、作業は人間の経験であり、作業機能障害は人間の経験で生じる問題です。

それゆえ、同じく原理的な言い方をすれば、作業療法は人間の経験の成立条件を変えるものだ、という話になるのですが、わかりやすく言えば、作業療法は作業機能障害という問題を解く手段である、というものになります。

だから、らいすたでは作業機能障害の本質と捉え方(評価)から丁寧に解きほぐしていっているわけです。

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