作業的公正の信念と原理



作業療法では、作業的公正(occupational justise)という概念が重視されつつあります。

作業的公正は、人間は作業的存在であると理解し、成長と発展のために作業への参加が必要であると理解するものです。

作業的公正には信念と原則が含まれています。

ここでいう信念とは現象を通して確信している事柄であり、作業療法という領域の中核を反映しているという意味です。

他方、原則とはその信念から導かれたルールです。

では、どのような信念と原則が含まれているのか。

以下の文献からさくっと紹介すると、次のような感じ。



作業的公正の信念は、
  • 人間は作業的存在である
  • 人間は自律した主体として作業に参加する
  • 作業参加は相互依存的かつ文脈的である
  • 作業参加は健康とQOLの決定要因である
などと整理されています。

他方、作業的公正の原則は、
  • 作業を通したエンパワーメント
  • 作業の包括的分類
  • 作業の可能化
  • 作業参加における多様性、社会的一体性、利点の共有
などに整理されています。

WFOTの教育最低基準でも作業的公正の教育が重視されていました。

養成校教育と臨床教育にかかわる作業療法士は、上記の信念と原則に加えてその詳細もしっかり理解しておくようにしましょう。