作業研究と6つの質問



ぼくたちは誰でも、毎日多くの作業にとりくんでいます。

ぼくたちは皆、経験を通して作業について大なり小なり理解しているはずです。

しかし、どんな経験を通してでも、ぼくたちの個人的な経験のみからは、作業に関する十分な知識を得ることができません。

例えば、どんな作業に取り組んでいる人は、それ以外の作業を行う人に比べて健康で幸福な人生を送れるのでしょうか?

ぼくたちには、作業に関する知識がもっと必要なのです。

そのための有効な手段として、「研究」があります。

ぼくたちは、作業の理解を深める研究に取り組む必要があります。

以下の書籍では、作業研究を深めるための6つの質問を掲げています。



これらの質問は質的研究にでも量的研究にでも適用することができます。

上記の書籍から備忘録がわりにメモしておくと、作業研究のための6つの質問は以下の通り。
  • が作業に取り組んでいますか?
  • 作業はですか?
  • 人々はいつ作業に取り組みますか?
  • 人々はどこで作業に取り組んでいますか?
  • 作業はどのように行われますか?
  • 人々はなぜ作業に取り組んでいますか?
6つの質問は作業に関する研究テーマを膨らませるために使います。

さらに作業の研究テーマを検討するために下位質問が例示されています。

備忘録がわりにいくつかメモしておきます。




1.誰が作業に取り組んでいますか?
  • 関連する人たちは皆、作業に取り組んでいますか?
  • 年齢、性別、人種、宗教、民族性、能力、健康、社会的・経済的地位は作業への取り組みに影響していますか?
2.作業は何ですか?
  • 作業パターン、作業プロフィールは何ですか?
  • 他者(個人、集団など)の作業プロフィールは?
  • 年齢、性別、人種、宗教、民族性、能力、健康、社会的・経済的地位は作業選択に影響していますか?
  • 作業プロフィールにはどんな違いがありますか?
3.人々はいつ作業に取り組みますか?
  • 日、週、年、人生を通してどう時間を使っていますか?
  • 毎日、毎週、毎月、季節ごと、年ごとに作業への取り組みにどのようなパターンがありますか?
  • 特定の時期に多くの人(あるいは少ない人)が特定の作業に参加することはありますか?
  • 文化的、政治的、社会的、経済的状況は人々の作業をどう規定しますか?
4.人々はどこで作業に取り組んでいますか?
  • 作業は特定の文脈のもとで行われますか?
  • 環境に固有の作業はありますか?
  • 普遍性のある作業には取り組んでいますか?
  • どのような環境が作業への取り組みに役立ちますか?
5.作業はどのように行われますか?
  • 作業への取り組みのプロセスはいかにして生じますか?
  • 作業はどう創造・学習されますか?
  • 能力は作業遂行にどう影響していますか?
  • 作業への取り組みはどう促進されていますか?
  • 作業への取り組みはどのように妨げられていますか?
6.人々はなぜ作業に取り組んでいますか?

  • 作業には意味がありますか?
  • 人々は共通の目標に向かって作業に取り組んでいますか?
  • 人々はなぜある作業に取り組み、別の作業には取り組まないのですか?
作業はとても複雑な現象です。

なので、複数の疑問を通して検討を加えて、作業に関連する有意味な研究テーマを構築する必要があるのです。


作業療法士の皆さん、作業に関する研究にどんどん取り組みましょう。