権威に騙されないために



トンデモに騙されないようにすることと同じくらい、権威に盲従しないことも大切です。

権威に盲従しやすい人はトンデモにも騙されやすいですし、人びとの多様性を尊重しにくいので信念対立にも陥りやすいからです。

権威とは、他人を服従させるチカラです。

その源は社会的地位、家柄、資格、大勢の支持、学歴、流行などさまざまです。

例えば、親と子、社長と従業員、教師と生徒、指導教員と大学院生、医師と患者、政治家と支持者などの間で権威が機能しています。

これは、社会の隅から隅まで浸透している力動だと言えます。

権威に盲従しやすい人の特徴には、
  • 強者に従順である
  • 弱者に高圧的である
  • 所属する集団への帰属意識が強い
  • 思考が二項図式である(全か無か、敵か味方か)
  • 上下関係に厳しい
  • 権力=正義という暗黙の了解をもっている
  • 他者に対する不信感が強い
  • 目的を達成するための手段として他人を利用する
などがあると考えられています。



権威に盲従しないためにはどうしたらよいか。




まずは、上記に示した権威に盲従しやすい人の特徴に、自身がどの程度あてはまるかを理解しておくことが大切です。

例えば、上司に対して気を使いがちな人は、強者に従順という特徴に該当するために権威に盲従する可能性があるかもしれません。

また立場が弱い人に対して強い態度にでる人は、弱者に高圧的であるという特徴に該当することから、権威に服従しやすい条件をもっていると考えられるでしょう。

他方、上記のなかに他者への不信感の強さがありますけど、疑い深い人は権威に騙されにくいように見えても不信感がベースにあれば権威主義的な傾向が強いものです。

権威とは元々、他者を支配するチカラを意味していますから、これに抗うのはそれなりに難しいものです。

なので、まずはどの程度その傾向があるかを理解しておく必要がある。

権威に服従しやすい傾向が強いと、強者の主張を無批判に受け入れ、かつ弱者や少数派に対して攻撃的になりがちです。

これは全体主義(例えばファシズム)の土壌でもあり、世界の闇を濃く深くしかねない社会的性格です。

ヘルスケア領域は職種のヒエラルキーが当たり前のように機能しているので、権威に盲従しやすい特徴が広く行きわたっている可能性があります。

トンデモな医療福祉が問題視されつつある今、そのベースにある権威主義的な性格から脱臼することもしっかり視野に入れておきましょう。